第7章 阿伏兎(調教)
そう言うと、神威の時と同様に、錠剤を飲まされた。どうせ媚薬なのだろう。ならば効果が出るまで時間がかかるはず…。
そう思っていた。
変化が出たのは、錠剤を飲まされてからわずか20秒後だった。身体が熱を持って、下半身が神威の時以上に反応を示している気がする。
「ハァ…ッ?!何…コレッ…!」
「スゲェだろ?この媚薬。どっかの国の天人が置いてったモンでな。効果は団長のヤツの10倍、即効性だ。」
「ンっ…ッ悪趣味…!」
「ハッ!知ったこっちゃねーなっ!」
無理矢理足を開かれる。
「ぅあッ…!」
「オイオイ…俺ァ脚を少し触っただけだぜ?」
「うるさい…!媚…薬のっ!所為…だっ…!」
「本当にそれだけか?」
「何が…言いたい…!」
「お前さん自身がこの状態を楽しんでるんじゃねぇか?」
そんな筈が無い…。
……本当に?
気づきたくは無かった。
しかし気付いてしまっていた…。
自分が神威を待ち望んでいた事に。
しかし認めてしまっては…2度と元の生活には戻れない。