第7章 阿伏兎(調教)
宇宙海賊春雨船内にて。
「阿ー伏兎!」
ビクッ…
名を呼ばれた男、阿伏兎は神威の前を通った事を心から後悔した。神威に名を呼ばれても、ろくな事が無いからだ。
「これはこれは。いつもいつも問題を起こして始末書沙汰にして下さる神威様ではありませんか。それで?今回はなんの御用だコンチクショー」
「人聞きの悪い事いわないでヨ。俺は阿伏兎に頼み事をしに来たんダカラ。」
「頼み事だぁ?」
うん、と神威は頷くがどうも臭い。あの神威が頼み事…?考えあぐねていると、
「そんな怖い顔しないでヨ。頼み事と言っても大した事じゃ無いんだ。ちょっと遊んで欲しい子がいてネ。」
「…どの意味での遊ぶだ?」
「性的な意味で、だヨ。ほら、俺が気に入って調教してた地球産の諜報員居ただろ?あの子が相手だ。」
「まぁ団長命令だったら従うしか無いんだが…お前さんが気に入った女何だろ?俺が手ェ出して良いのか?」
「うん。それは気にしなくて良いヨ。俺は野暮用で1週間位地球に行かなきゃならなくてネ。その間だけで良いからさ。」
神威に名を呼ばれてもろくな事が無いと思っていたが…前言撤回。久しぶりに楽しめそうだ。