第5章 土方十四郎(R指定無し)
ぎゅっ…
不意に十四郎に抱き締められる。
「今度は…サナの実家に行って、ちゃんと挨拶しような。」
私はイタズラに笑いながら言った。
「フフッ。実家に行ったら、確実にお父さんに一発殴られると思うので、覚悟して下さいね。」
十四郎は不敵に笑う。
「上等だよ。何発でも受け入れてやらぁ。大切な娘を貰うんだ。それくらいじゃねーとな。」
そう言うと、十四郎は私の唇に軽くキスをする。
「ぜってー手放したりしねぇからな。」
私は頷き、無言で抱きついた。
余談だが、このやり取りを近藤と沖田に見られ、からかわれたのは言うまでもない。
ー完ー