第3章 神威(調教)ー後編ー
「うっうぅ…」
目を覚ますと、暗い地下牢の様な場所で両手と首を鎖で拘束されていた。
「ここは…」
「目、覚めた〜?」
暗闇の中からオレンジ色の髪の青年が現れた。そうだッ私はこの男に気絶させられて…⁈
「おい貴様、何のつもりだ?私はスパイだ。速攻殺すべきだろう?何故こんなまどろっこしい事をする?」
心底不思議だった。己が組する組織の情報を盗まれたのだ。殺すのが当たり前だろう。
「ん?それはね、君が気に入ったから♪」
「…は?」
「俺は女には興味無かったんだけど、君みたいな強い女は好きなんだ。今迄、俺に傷を付けた奴なんて、ハゲ親父ぐらいだったからネ。」
「…それで?私をどうするつもりだ。」
「 俺とヤッて、強い子供を孕んで貰う。」
「…」
「でもそれには条件があってね。」
どうやら殺される事は無いらしいが、殺されるより余程屈辱的な目に合いそうだ。
「俺たち夜兎はネ、相手の事を心から好きで無いと、夜兎の子供を孕ませる事が出来ないんだ。まぁ、その心から好きってのは、性的な意味でも良いんだけど♪」