第14章 いざ!出陣! 【14】
『ひぃぃぃ!やめろー!コワイよー!下ろしてよー!』
私は光忠の首にしがみつきながら暴れていた
燭台切「主?言ってる事とやってる事が…」
『間違ってないからね!私は高い所が苦手なの!』
燭台切「この高さでダメなのかい?」
『ダメだから言ってるの!堀川君!助けてよー!』
堀川「僕も主さんに抱き付かれたい…」
『ちょっと!?堀川君!?そんなの何時でもしてあげるから!歌仙さん!いつまで桜降らせてるの!?助けてよー!』
歌仙「はっ!僕とした事が!まぁ桜を降らせてる僕も雅だろう?」
『ちょっと!?二人とも助けてくれる気無いでしょ!?意地悪ー!』
燭台切「主?そんなに僕が嫌いなのかい?」
『嫌いなんて言ってないよ!?大好きだから下ろしてよー!』
燭台切「仕方ないね?」
そうして光忠は、私を下ろしてくれた。畳に足をつけると私はそのままペタリと座った
『はぁ~地面落ち着く…疲れたぁ~』
燭台切「主?おいで?」
『ん?』
光忠を見ると胡座をかいて膝を叩いていた
『わーい!膝枕!』
私はハイハイして近付くと光忠の前にゴロンと横になり頭を乗せ、目を閉じると光忠は優しく頭を撫でてくれた。
『はぁ~昨日、厚と愛染君にも言ったけど私、頭撫でられるの好きかも…』
燭台切「それなら何時でも頭撫でてあげるから、その時は僕の所においで?」
『うん、ありが…と……スゥ……』
燭台切「あれ?主寝ちゃったね?」
堀川「ホントだ。僕達を手入れして、あれだけ騒げば疲れるよね?僕、何か掛ける物持って来るね」
燭台切「ありがとう」
歌仙「主はホント素直だね?」
燭台切「うん、そうだね。普通、あんな事された後に膝枕って言っても近付いて来たりしないよね?」
歌仙「そうだね。素直な主は少し危ない感じがするね?目が離せないよ…こんなに愛おしく想える主は初めてだ」
燭台切「うん、僕もだよ。後は可愛く啼く主が見たいね」
歌仙「燭台切…それは主に聞いてみないとね?きっと、やめろー!って言われるよ?」
燭台切「うん、そうだね。聞いてみよう」
歌仙「聞くんだ…」
堀川「掛ける物持ってきたよー!」
燭台切「あぁ、堀川君ありがとう」