第14章 いざ!出陣! 【14】
堀川「主さん?ここには手入れ部屋があるの知ってる?」
『うん!知ってるよ!昨日、骨喰君と鳴狐さんから聞いた!一度に四人の手入れが出来るんだってね?』
堀川「そうだよ?だから主さんが皆を手入れしなくても大丈夫だよ?」
『でも、鶴丸とか主!俺を手入れしてくれ!って飛び付いて来るかも…』
燭台切「あははっ!鶴さんならやりそうだね!」
『でしょ?鶴丸は私が手入れしてあげよう!』
堀川「主さん!無理しないでよ?手入れの資材なら沢山あるし、手伝い札もあるから皆の手入れも直ぐに終るよ!」
『そうなの?…ん?何で今まで皆手入れしなかったの?』
燭台切「それはね、手入れするのに主の許可が必要だったからできなかったんだよ。」
『そうだったんだ…ごめんね…それなら昨日、宴会の前に皆手入れ出来たね…ホントごめんね!』
歌仙「主?知らなかったんだから仕方ないよ?今日、皆の手入れしてあげれば良いだろう?」
『うん…わかった(でも…堀川君と光忠は私が手入れしてあげたいな…言ったら怒るかな?…)』
堀川「主さん?大丈夫?元気出して?」
少し俯き考えていると、私が落ち込んだ様に見えたのか堀川君が手を握ってきた
『(おっ?なんと!獲物がかかったー!)』
私はすかさず堀川君の手を掴み治れと念じた
堀川「あっ!主さん!」
『やった!堀川君も手入れ完了!』
私は立ちあがり腰に手をあてドヤ顔でふんっと鼻を鳴らした
堀川「主さん…そんなドヤ顔でふんって言われても…手入れありがとう!疲れてない?」
『うん!大丈夫だよ!すこぶる元気!次は光忠!手入れしよう!』
燭台切「主の暴走が始まった…」
『ちょっと!?暴走って何さ!?私は至って落ち着いてますぅ~!』
歌仙「主?元気なのは良いけど雅じゃないね?」
『私に雅は必要ないよ!ここの雅担当は歌仙さんがいるからいいでしょ!?二人も三人も雅担当は要らないでしょ?』
歌仙「確かにそうだね!僕だけでじゅうぶんだ!」
そんな歌仙さんは余程嬉しかったのか桜を降らせていた
『(よし!歌仙さん丸め込み成功!)よし!光忠!かかってこい!返り討ちにしてやる!』
燭台切「主?手入れしてくれるんじゃなかったのかい?」
『するよ!何かワクワクしてきて言ってみただけ!』