第12章 いざ!出陣! 【12】
『小夜君?私も仲間に入れて貰っても良いかな?お兄様達にお酌したくてさ』
小夜「うん、どうぞ僕の隣座って?」
『小夜君!ありがとう!頭撫でて良い?』
小夜「うん」
『はぅっ!可愛い過ぎる…』
私が小夜君の頭を撫でてあげると小夜君がニコッと笑ってくれた
『宗三さん、江雪さん、お酒どうぞ?』
宗三・江雪「ありがとうございます」
『あっ!そうだ!お兄様達、この後、少し小夜君借りて良い?』
宗三「小夜に何するんです?」
『さっき小夜君から貰った柿を小夜君と食べたくてね!』
江雪「それなら小夜から話は聞いてますよ?小夜が私達以外に柿をあげるなんて驚きましたよ」
『えっ!?小夜君!?そんな大事な柿を私、貰って良いの!?』
小夜「主も大事だから」
『小夜君!ありがとう!勿体なくてたべれないぃ~』
小夜「外に柿の木あるからまだ沢山ある」
『そうなんだ?それは今度皆で収穫しようね?でも、小夜君から貰った柿は、もう私の宝物だから食べるの勿体ないよ~どうしよう!?』
小夜「食べてくれると嬉しい」
『おぅ、小夜君良い子過ぎる…宗三さんと江雪さん、柿は?』
江雪「小夜と二人で食べて下さい」
『は~い!じゃあもう一回お酌したら小夜君と食べてくるね?はい、どうぞ?』
宗三・江雪「ありがとうございます」
『よしっ!じゃあ小夜君、台所行こうか?』
小夜「うん」
そして私は小夜君と手を繋いで台所へ行くと柿を切って二人で食べた
『小夜君!柿!甘くて美味しいね!本当にありがとね!』
小夜「うん」
『あっ!何かわかったかも!』
小夜「なに?」
『三日月さんと清光と安定のキズが治って鶴丸と兼さん撫でたけど治らなかった理由!』
小夜「何が違うの?」
『三日月さんと清光、安定はキズが治れば良いのにって思ったの。でも、鶴丸と兼さんはそんなの考えてなかったから治らなかったと思うんだよね?』
小夜「僕にもやってみて?」
『でも!…治らなかったら…余計にキズひどくなったら…コワイよ…』
薬研「大将?また何に怯えてんだ?」
『薬研君!……はぁ~薬研君の顔見た途端にホッとするの何でだろう』
薬研「そりゃ良かった。んで、何に怯えてたんだ?」