第12章 いざ!出陣! 【12】
次郎「やっと来た!待ってたよ!」
『ごめんね?はい、どうぞ!』
次郎「あんたさぁ~元気はあるけど色気ないよねぇ~?」
『うるさい!そんなの無くても生きていけるし!』
次郎「その調子じゃ男を知らないって感じだねぇ~?あたしが教えてあげるよ!」
次郎ちゃんは妖艶に微笑み私の頬を撫でながら顔を近付けて来た
『っ!?そんなの知らなくて良いよ!太郎さん助けてー!』
太郎「主、こちらへ」
太郎さんが片腕を広げてくれたのでそこに潜り込むと、ひょいと抱上げられ太郎さんの膝に座らされ、お腹に太郎さんの腕が巻き付いた
『あっ、あれ?太郎さん!?』
太郎「次郎の攻撃から身を守るならここが一番安全ですよ。」
『なるほど!確かにそうかも!太郎さんこんな体制でごめんね?お酒飲みますか?どうぞ?』
太郎「ありがとうございます」
次郎「主?安心してるみたいだけど兄貴の方が危ないと思うけどねぇ~喰われちゃうんじゃない?」
『太郎さんはそんな事しないよーだ!太郎さんの膝の上、居心地良いし!大きいから安心するよ!』
太郎「主は大きいのが好きですか?主は小さいので狭くてキツイかも知れませんね。まぁその方が締まって気持ちいいでしょう」
『ちょっと太郎さん!?涼しい顔して何言ってんの!?』
太郎さんは手に持っていたグラスを置くと、左手の親指で私の下唇をそっと撫で右手はお腹の下の方を撫で、「ここの話ですよ」と言った
『やめろ!』
私はばっと立ち上がると太郎さんから逃げた
太郎「主?」
次郎「あははっ!兄貴やり過ぎ~」
太郎「何がですか?私はまだ何もしてませんよ?」
次郎「まだ、って…主に何するつもりなのさぁ~」
太郎「主を見ていると色々としてあげたくなりますね」
次郎「まぁ兄貴の気持ちも分かるけどさ、程々にしないとね?って事で兄貴飲み直そう!グラス持って!」
太郎「そうですね、頂きましょう」
『(太郎さんコワイ!色々危ない!………疲れた…疲れた…どうしよう…誰かぁ~)はぁ~』
私がグッタリしていると誰かに頭をポンとされた
『ん?』
巴「くたばるのはまだ早いんじゃないか?こっちに来て俺達にも酌してくれないか?」
『うん!そうだね!巴さんさっき秋田君に飲み姿綺麗って褒められてたね?』