第11章 いざ!出陣! 【11】
歌仙「あれ?主は主役なんだから座ってて良いんだよ?」
『私も手伝いたいの!何かワクワクしてきて、お腹も空いてきたし良い匂いだし!美味しそうだし!早く食べたいからね?』
燭台切「主は素直だね?」
『うん!あっ!』
銀のトレーの上には美味しそうなおつまみが沢山盛られていた
『光忠ぁ~これ食べたい…今すぐ食べたい…』
燭台切「ダメだよ?皆で食べた方がもっと美味しいよ?」
『うぅ~そうだね!我慢だ!じゃあこれ運ぶね!』
堀川「主さん!重いから気を付けてね!?」
『わかったー』
私はトレーを持って広間へ向かうと乱ちゃんが蛍丸君と愛染君と話していた
『(おっ?良いね~。あはっ三人で親指立ててグー👍ってやってる!)』
そんな三人を横目に料理を運ぶ。並べられたテーブルの適当な所に料理を置いてまた台所へ戻ると台所の入口で愛染君と蛍丸君がすれ違い様に
愛染・蛍丸「半殺し大作戦了解!」
と私にしか聞こえない声で言って行った
『(ヤバス!二人とも格好いいな!)』
それから、またせっせと料理を運んでいると今度は薬研君が今剣君と小夜君に作戦を告げていた。二人は話を聞きながら、うんうんとうなずいていた
『(ぉお!いい感じに作戦進んでる!?)』
それを見ていたら気付いた今剣君と小夜君が駆け寄ってきた
小夜「主、兄様達は僕にまかせて」
今剣「いよいよ半殺し大作戦決行ですね!」
『うん!二人ともよろしくね?』
すると二人は大きくうなずいてくれた
『(この二人も格好いいなぁ~頼もしいし…)よしっ!じゃあ残りの料理も運んじゃおう!』
今剣「はいっ!」
小夜「うん」
そして三人で台所に行くと
燭台切「料理は全部運び終わったよ」
『あら?そっか!じゃあ広間に戻ろう!』
広間に戻りテーブルを見渡すと大人組テーブルつまみと酒時々稲荷。子供組テーブルオムライス、ハンバーグ、ジュース。
『(さすが!言わなくてもやってくれてる!)』
私は薬研君の隣に座り作戦に備えると
長谷部「主?一言挨拶と乾杯の音頭をお願いします」
『えーー!そう言うの苦手だからヤダ!』
ダメです。簡単な挨拶で良いですから。と引っ張って行かれそうになり薬研君を掴み一緒に連れて行った
薬研「何で俺っちまで!」