第23章 いざ!出陣!【23】
四人で私の部屋につくと、長義君が驚きの声をあげる
長義「この襖…凄いな、これは皆の手形が付けられているのか?」
『そうだよ?ほら見て!小夜ちゃんのとか小さくて可愛いよね?長義君もやってくれる?』
長義「あ、あぁ…じゃあ」
長義君は長谷部さんから絵の具道具を受けとり絵の具を掌にペタペタと塗っていくと空いたスペースにペタッとしてくれた
その手形の下には長義と名前を入れて
『ぉお!長義君ありがとう、んじゃこっち来て』
長義君の絵の具がついた手を掴み部屋へ入ると
長義「その手は絵の具が!」
『洗えば落ちるだろう?気にするな』
長義「………💧」
小竜「はははっ!長曽祢の真似したのか?」
『ちょっと小竜君!それ言ったらダメでしょ!?せっかく格好良くきめて長義君をドキッとさせようと思ったのに!で、長義君、今のどぉだった?ドキッとした?』
長義「あんな怪しい言い方で何か意図があるようにしか聞こえなかった」
『ぇえ~残念、格好良くスマートに決めたつもりだったのに、無理があったか』
小竜「そうだね」
『なんだとっ!?』
長義「はははっ!それで、俺を部屋に連れ込んで何をしようとしてたのかな?」
はっ!そうだった!と長義君の絵の具がついた手を握っていた手を離すと
『うぁ~絵の具ついたぁ~』
長谷部「当たり前でしょう、あの手を握ったんですから。主も手を洗って下さい」
『はぁい。長義君、手洗お?こっちだよ!』
私は長義君を連れて隠し部屋の方にある脱衣場へ案内すると一緒に手を洗って戻った
長義「主の部屋は風呂付きなんだな」
『うん、何かあったら使って良いよ?』
長義「その時が来たら使わせてもらうか」
『うん!さてと、私は絵の具片付けてこのあとやる事あるから長義君は広間にでも行ってみると良いよ、多分誰かしら居ると思うから一緒に休んでて?小竜君もね?』
二人は、そうさせて貰うよ。と言い部屋を出て行った
部屋に残った私と長谷部さんは
長谷部「主?」
『ん?あっ!長谷部さん、絵の具片付けたら猛勉強の先生宜しくお願いします!』
長谷部さんに深く頭を下げた後、二人で絵の具を片付けに蔵へ向かった