第22章 いざ!出陣!【22】
『全くもう…何か他に今の私に出来る事ないかな?』
またペラッとページを捲る
『鍛刀してみましょう?まずは資源の確認から行って下さいフムフム…資源って確か沢山あったよね?』
長谷部「はい、ありますが使いすぎは禁物ですよ?」
そうなんだ?と言葉を返しまた冊子に目を戻す
『4種の資源を使う事により刀剣男士が生まれます…生まれます!?赤ちゃん!?』
長谷部「あ…主…残念ながら赤ちゃんは生まれません。皆生まれた時から今あるこの姿形です」
『長谷部さん生まれた瞬間からこの姿なの?』
長谷部「そうです」
『鍛刀で狙った刀剣男士生み出すって出来る?』
長谷部「残念ながらそれは出来ませんが使用する資源の数で生まれてくる刀剣はかわってきます」
『う~ん…良く分かんないけど長谷部さんをもう一人生み出してみよう!』
皆「やめろ!やめて!」
長谷部「おい!貴様ら!」
一斉に皆から止められた
鶯丸「主は鍛刀するの禁止だな」
『え~ちょっとくらい良いじゃん!』
皆「ダメ!ダメだ!」
そうして私には鍛刀禁止令が出たのである
『私に出来る事あるのかな…刀剣男士が増えたら遠征、出陣、演練、内番をさせてみましょう?遠征、出陣は別冊子参照…演練は他の本丸の刀剣男士との手合わせ…内番は二人一組で馬の世話、畑当番、手合わせ……………』
私は立ち上がると近くにいた秋田君の手を掴み私を囲んでいた輪から抜け出した
秋田「主君どうしたんですか?」
『秋田君、ちょっとそこに座って?』
秋田君は、はい!と返事をすると正座をした、私はすかさずゴロンと横になり秋田君の足を膝枕にした
秋田「主君!?」
『秋田君、今日は襖に手形ペッタンしてくれてありがとね?次は皆に寄せ書きしてもらおうかな?さて、どこの襖穴開けようか』
秋田「主君…穴は開けたらダメです」
『あぁずっとこのままでいたい…』
不動「主、急にどうしたんだろ?」
巴形「覚える事が沢山あるって気付いて現実逃避に逃げたな」
篭手切「皆さーん夕飯できたので取りに来てもらえませんかー?」
江君は漬物が山盛りの皿を持って広間へ入ってきた
『はーーーーーい!!』
私は飛び起き台所へ走った行った
皆「……………」
篭手切「?」