第7章 いざ!出陣! 【7】
『あの………薬研君………』
薬研「ん?何だ?」
『その…大将とか、あるじとか、ぬしさまって…どうして皆さんそう呼ぶんですか?』
薬研「そうだな、大将は審神者って何か知ってるか?」
私は首を横に振る
薬研「(そうだよな、大将は何も知らずにここに置き去りにされたからな。何とかして長谷部と小狐丸に教えないとな…)よーし、大将!色々教えるから、とりあえずこの布団片付けるか!」
『はいっ!私が片付けます!』
私は布団をたたみ押入れへと運んで行く
薬研「長谷部、小狐丸ちょっといいか?」
薬研は小さな声で二人を呼んだ
長谷部「何だ?」
小狐丸「何ですか?」
何かを察した二人も小さな声で返事をする
薬研「大将の事なんだが、大将は何の説明も無しにここに置き去りにされた、だから俺っち達が大将って呼ぶのも審神者が何なのかも知らない。おそらく俺っち達が…」
小狐丸「刀である事も知らないでしょう。」
薬研「あぁ」
三人が、ヒソヒソと話していると…
『布団片付け終りましたよ?この丸いテーブル可愛いですね!出して良いですか?』
長谷部「主、それは結構重いですから俺が出しますよ。」
『はいっ!ありがとうございます!』