第22章 いざ!出陣!【22】
害虫駆除の話で盛り上っていると、小竜君と江君が戻ってきた
篭手切「主様、戻りました!」
『あっ!江君お帰り!小竜君、お風呂どうだった?』
小竜「いい湯だったよ、綺麗になったしスッキリしたよ、ありがとう」
『そっか!良かった🎶』
小竜君は私の隣に胡座をかいて座ると、まだ濡れている髪を首から下げているタオルで拭いていた
そんな彼の横顔をぼーっと見ていると
『(小竜君も綺麗な顔して格好いいなぁ……はっ!そうだ!この人達皆ハイスペック集団だった)』
そっと後ろへ振り向くと伽羅ちゃんと広君と目が合った
『あ』
少し横を見ると獅子王君と御手杵さんも私を見ていた
『うっ!』
前に向き直ると長谷部さんとその後ろに、その他ハイスペック集団が見えるが、思わず長谷部さんの顔を見て
『ぅわあーー!』
ハイスペック集団「っ!?」
私は広間を飛び出した
長谷部「あっ!主!?」
和泉守「なんだ!?あいつまた騒いでんのか?」
宗三「はぁ、全く騒がしいですね」
燭台切「主、長谷部君の顔見て叫んで広間飛び出して行ったね?」
長谷部「燭台切!貴様!」
一方私は自分の部屋に戻ってくると襖を閉めて円卓に突っ伏した
『はぁ~なにあれ~美人は3日で飽きるブスは3日で慣れるとか師匠の嘘つき…皆、美人さんの部類だから飽きるはずなのに、定期的に増えて行くから飽きないし威力増幅してるじゃん…』
するとポスポスと襖を叩く音がした
『ん?はーい?誰ですかー?』
?「主様、はじめまして私は、こんのすけと言います」
『こんのすけ?初めて聞く名前だ。今、襖開けるね』
襖に近寄り開けると足元に可愛い狐がちょこんと座っていた
『わぉ!可愛い!師匠みたい!』
こんのすけを抱上げ襖を閉めると円卓に座布団を敷きその上にこんのすけを乗せた
こんのすけ「師匠とは?」
『鳴狐さんとこのお供さんの事だよ?こんすけも誰かのお供なの?』
こんすけ「こっこんすけ!?いえ!私は誰のお供でもありません」
『違うの?なら、刀?』
こんすけ「刀でもありません。私は政府から来ました管狐のこんのすけと言います」
『えっ?政府………』
その言葉を聞いた途端、血の気が引いていく気がした