第22章 いざ!出陣!【22】
『鶯丸さん!』
鶯丸「なっなんだ…」
私は座っている鶯丸さんに近寄り後ろへまわると背中に頭をグリグリした
鶯丸「結局隠れるのか」
『だってぇ~初めましてさんはどう対応したらいいかわかんないんだもん」
大包平「俺の時はビビらずに堂々と手入れしてもらったが?」
南泉「俺もすぐに手入れしてもらった」
『二人の時ははビビる暇なんかなかったもん!』
髭切「僕の時は主だけが僕に気付いてくれて嬉しかったよ」
『あ~あれはどんな仕組みだったんだろうね?最初私にしか見えなくて怖かったよ』
つい昔話で盛り上がり鶯丸さんの肩に手を置き膝立ちになり話していると
小竜「皆、それぞれ主との出会いに思い出があるのか…」
にっかり「小竜君気にする事はないよ、僕と鶯丸と膝丸は主がここに来る前からいたから1対50位のお見合いみたいな出会いだったよ」
膝丸「主、そろそろ小竜も構ってやってくれ、可哀想だ」
あっ!と声をあげ小竜君を見ると
小竜「やっと俺を見てくれたかな?俺は小竜景光よろしく」
差し出された手を握ると、こちらこそよろしくね?と手をブンブン振った
膝丸「まだ主の動きがぎこちないな」
『やめろ!余計に緊張するじゃん!』
小竜「どうやったら俺に慣れてくれるんだ?」
『大丈夫だよ!もう平気さ!よしっ!小竜君台所に行こう!』
握手をしたままの手を引き台所へと向かった
にっかり「頑張ってね」
『頑張ってねの意味がわかんない!もう!私で遊ぶなぁー!』
小竜君の手を引き台所へ向かっていると
小竜「台所には何をしに行くんだ?」
『ここの天才料理人達に小竜君が帰って来たのを伝えておこうと思ってね?言っておかないと小竜君のご飯無しになっちゃう』
小竜「ありがとう」
『こんなの普通だよ?ご飯が無いなんてイヤじゃん?』
小竜「あ、ご飯もそうだけど、帰って来たって伝えてくれるのが嬉しいよ」
『そうなの?私は小竜君に今日初めて会ったけど、皆も小竜君もお互い知ってる仲間でしょ?また会えて良かったと思うからね、だから小竜君お帰りなさい!』
小竜「っ!?…ただいま…ただいま主」
そうして話しているうちに台所へ到着した