第21章 いざ!出陣!【21】
皆が代る代る私の頬をツンツンしていく
南泉君が猫じゃらしで私の鼻の下をこちょこちょした
『んあー!ゃあ!……スゥスゥ』
南泉君が驚きニャッ!と叫び後ろに飛び退くと、テーブルに頭をぶつけた
南せ「い゛に゛ゃっ!」
獅子王「南泉…痛いかにゃんかどっちかにしろよ」
南泉「どっちも同時に出たんだよ!」
長曽祢「器用な奴だな」
薬研「おーい、大将はいるか?」
大将組現る
一期「薬研?お前達、まだ起きてたのですか?」
薬研「あぁ、なんか寝れなくてな」
後藤「いち兄、チビ達はちゃんと寝てるよ」
厚「他の奴らの部屋も見て来たけど寝てた」
一期「そうですか、お前達は面倒見が良いから助かるよ、いつもありがとう」
厚「良いってことよ!」
信濃「大将寝てるの?懐入りたかったのになぁ」
信濃君もやっぱり私の頬をツンツンした
燭台切「主は少しだけって言ってたみたいだからその内起きるんじゃないかな?」
信濃「え~大将グッスリだよ?このままじゃ朝まで起きないよ?」
髭切「ん~でも起こすのも可哀想だしね?」
薬研「このまま大将が起きるの皆、待ってるつもりか?」
皆、一斉にうん、と頷いた
亀甲「ご主人様と夜を明かす事が出来るなんて最高だよ!」
同田貫「お前は黙ってろ」
亀甲「んぐっ!」
またも亀甲は同田貫さんに締め上げられていた
薬研「おーい、大将起きろ」
薬研君は私の頬をペチペチと叩いた
長谷部「薬研!貴様、主になんて事を!」
加州「長谷部うるさいよ」
大和守「その叫び声で主、起きるかもね?」
長谷部「んぐぐっ」
長谷部さんは私に起きて欲しいが自分の叫び声で起こすのは申し訳ないと思い薬研君を叱りたい気持ちを堪えていた
一方、薬研君は私の頬をペチペチと叩き続けていると
『ん~!い~た~い~!』
私は頬の痛みに目が覚めた
目を擦りながら三日月さんの膝の上で起き上がると、三日月さんの胸に背を預け薬研君を見上げる
しかしまだ眠い私はボーッと薬研君を見ている
『ん~ん~?薬研君……』
目の前にいる薬研君のお腹に抱き付き顔をスリスリした
薬研「大将まだ寝惚けてんのか」
薬研君が私の頭を撫で背中をポンポンしてくれると、また私はウトウトし始めた