第7章 いざ!出陣! 【7】
~審神者部屋~
薬研「イヤだ!?何でだ?」
『怖いからです!知らない人が沢山なんて私には恐怖しかないです!ごめんなさい!私は帰ります!』
そう言って立ちあがり部屋を出ようとするとパシッと手を掴まれた
薬研「大将!ちょっと待て!落ち着け!」
『待てません!落ち着けません!放して下さい!それにさっきから私を大将、大将って!そこで寝てる二人も昨日は主!とか、ぬしさま、とか…私がここの親分みたいに呼ぶし!あなた達が傷だらけなのも訳がわからないです!』
私は掴まれた手を放して欲しくてグイグイと引っ張ってみるが放してもらえそうになかった。
薬研「(ん?待てよ?大将何も知らずにここに来たのか?)そうか。大将…怖い思いばかりさせてごめんな…大将が抱えてる訳がわからない事は、全部説明する。だから、お願いだ…帰らないでくれないか?」
『……………………………………』
薬研「大将…座ってくれ」
私はもう一度手を引っ張ってみるが放してもらえなさそうだと諦めて彼の隣にちょこんと座った
薬研「ありがとう…大将…ここにくるまでの経緯を話してくれないか?」
『ここにくるまでの経緯…?』
そうだ、私、あの黒い封筒が届いた日からこんな事になったんだ!