第21章 いざ！出陣！【21】

宗三さんは小夜ちゃんを降ろすと小夜ちゃんは私に駆け寄り両手を広げた


『小夜ちゃん！』


すぐさま小夜ちゃんを抱き上げ兄様達を見ると困ったように笑っていた


『小夜ちゃん借りて行くね？』


宗三「くれぐれも道中転んだりしてお小夜に怪我などさせないでくださいね？」


『もちろん！小夜ちゃんと今るんは必ず守るよ！』


江雪「よろしくお願いします」


『うん！』


小夜「兄様、行ってきます」


宗三・江雪「行ってらっしゃい」


そうして私達三人は宗三さんと江雪さんに手を振って蛍君と愛染君の元へ向かった


小夜「主、僕重くない？」


『へっ！？小夜ちゃん全然重くないよ！？小夜ちゃんも今るんも鳥の羽みたいに軽いから心配だよ？ちゃんと食べてるの？』


今剣「ちゃんと食べてますよー！」


小夜「僕も毎日お腹一杯食べてる」


『それなら良かった！安心した。あっ！蛍君！愛染君！』


彼らの元に到着した


明石「おーおー、主はん、どうしたんですか？」


『蛍君と愛染君迎えにきたの』


愛染「なんだ！？なんだ！？祭りでも始まるのか！？」


『祭りとはちょっと違うけど…』


愛染「なぁんだ、祭りじゃねぇのかよ」


蛍丸「主、何するの？」


『小豆さんがチョコレートフォンデュ用意してくれたから、楽しそうだし蛍君達も一緒にと思ってね？』


愛染「なんだ！祭りじゃん！俺先行ってるから！」


『チョコレートフォンデュ祭り？楽しそうな事はお祭りなのかな？愛染君私と考え方一緒だ！蛍君も行こう？』


蛍丸「うん、主ちょっと後ろ向いて？」


『ん？わかった、はい！』


蛍君に背を向けると蛍君が背中に飛び付いた


『ゎあ✨やったー！』


明石「主はん蛍までおぶって大丈夫ですか？」


『うん！大丈夫！蛍君も軽いね？じゃあ明石さん、蛍君と愛染君借りて行くね？』


明石「よろしく頼みますわ」


『はーい！』


四人で明石さんに手を振って小豆さんの元へ向かった

私にしがみついている三人が可愛くて意気揚々と歩いていると

まさかの！？いや…お決まりの！？
あしもとが見えていなかった私は小石につまづいた


『ぅわあー！これはマズイ！三人とも逃げて！』


体が傾いて行った