第19章 いざ!出陣! 【19】
あれから二時間程寝ただろうか?
ふと、目が覚めると、私は広君に腕枕されていた
『っ!?』
山姥切「ん…起きたのか?」
『うん。ごめん、起こしたね?』
山姥切「ん…なら、もう少し」
広君は私を抱き締めまた目を閉じると、後から何かがゴロゴロと転がって来る音がしたと思えば、誰かが私を後から抱き締めた
陸奥守「ワシも仲間にいれてくれや」
『むっちゃん!?』
陸奥守「しー!皆寝ちょる」
広君とむっちゃんに抱き締められながらモゾモゾと体を捩ってむっちゃんを見るとウンウンと頷いていたので真似して頷いた
しかし皆が寝てると言われるとそんな皆の姿を見たくなるもので、頭を上げて広間を見れば
本当に皆が昼寝をしていた
『っ!?…💓』
頭を下げると私は顔を両手で隠した
陸奥守「なんじゃ!?」
山姥切「どうした?」
『天使💓』
陸奥守「小さい奴等はいつもの事じゃろ?」
『大きい天使もいたよ?…大きい天使って何だ?』
山姥切「自分が言ったんだろ」
『うん。そうなんだけどさ…見てみ?一期さんとか髭切さんとかさぁ~』
二人は起き上がり回りを見渡すが分からないと言ったような顔をしていた
私も起き上がり回りを見ると
小夜ちゃんはお兄様達に挟まれながら、不動君は足がはせ部さんの腹の上に上がっていて、蛍君は明石さんの腕枕、愛染君は明石さんの腹枕、今剣君は岩融さんの腕枕、前田君平野君は向き合って丸くなっていて五虎退君は虎さん達と丸くなって、秋田君博多君後藤君は大の字になって、薬研君は自分の腕を枕にして、信濃君は厚に抱き付き、乱ちゃんは一期さんに抱き付き腕枕で寝ていた
他はもう可愛い寝顔と綺麗な寝顔しかない
『信濃君、厚が苦しそうだよ?厚がう~んって唸ってるよ?ホント懐好きだね…私の懐じゃダメだったの?…はっ!一期さんその場所代わって欲しいよ…何かカップルに見えるしさぁ~…って事は?太郎さんと次郎ちゃん…くっ!やっぱり…大人のカップルって、これだ…こう言うのをいうんだな…次郎ちゃん男だけど』
陸奥守「何をブツブツ言ってるんじゃ?」
『皆、羨ましいよって話…』
陸奥守・山姥切「??」