第19章 いざ!出陣! 【19】
それから天才料理人四人衆となった彼等と食器の後片付けを終らせると、広間へと向かった
なぜなら、このままビクビクしながら1日を過ごすのはしんどいと思い、この際だから怒られてしまえば良いよね?と考えたのだった
広間にたどり着きそ~っと覗いてみると、やっぱりと言うか、天使達は誰一人おらず、大人組の面々が…
『(うっ!ヤバイ…恐い…やっぱり無理かも…)』
そんな事を一人アワアワと考えていると、誰かに背中を人差指でつーっと撫でられた
『ひゃあ!』
広間大人組「!!??」
乱「主さん!みーつけた💓」
振り返るとそこには手を後に組んで可愛く小首を傾げている乱ちゃんがいた
『乱ちゃん!?背中くすぐったいよ!?可愛いから許すけど💓』
乱「えへへっ💓」
そんな可愛く笑っている乱ちゃんを見ていると、乱ちゃんの視線が私の頭の上の方を見ている
何だ!?と思い振り返ろうとすると、誰かに抱上げられた
『ゎあー!ん?ぉお!巴さん!』
巴形「今日はおとなしくしてろって言われただろ?それに、話もある」
『話なんかないよ!?部屋でおとなしくしてるから!ね!?ね!?』
巴形「主に話は無くてもこっちはある」
『怒る?怒る?』
巴形「怒らないが泣く」
『泣く!?怒られるよりダメージが…』
そうして担がれたまま広間に入ると獅子王君が手の甲を目にあてて泣いたフリをしていた
獅子王「シクシク…シクシク…」
『…………………………』
巴さんから下ろして貰って獅子王君の横に座ると、手の甲の隙間からチラッとこっちを見た
『獅子王君…ごめん…ねっ!』
謝りついでに頭を下げたように見せかけて頭突きしてやった
獅子王「いってー!主それ謝ってねーじゃん!」
『獅子王君それ泣いてねーじゃん!?』
獅子王「あっ…」
『ほらね?』