第18章 いざ!出陣! 【18】
私は広間を飛び出すと、自分の部屋に向かって歩き出した
『ふぅ~ビックリした…あっという間にいつも通りに戻された…まぁお陰で助かった…かな?……でも、また広間に戻るのもな~どうしよう…』
やっぱり部屋に戻ろうと歩いていると
?「ニ゛ャー!ニ゛ャー!」
『ん?えっ!?ここ、ネコなんていたっけ?』
もう一度耳を澄ませてみると
?「ニ゛ャー!ニ゛ャー!」
『うん、どこかで鳴いてるね、しかし可愛くない鳴き声だなぁ~どこから入って来たんだろ?もしかして木に登って降りれなくなったとか?とりあえずネコちゃんどこにいるか確認するか!』
私は鳴き声が聞こえる方へ行くと、どうやら門の方から聞こえているようだった
門へ近付き声をかけてみる
『ネコちゃん?どこにいるの?怖くないから出ておいで?』
私の声に気付いたネコはユラリと立ち上がると
?「シャーー!」
『っ!!!!!!!!!』
私は広間へと走って逃げた
『ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!化け猫!?コワいよー!えっと!こうゆう時は、にっかりさん!?にっかりさーーーん!!』
広間に駆け込むとにっかりさんを探す
にっかり「主!?どうしたんだい?」
にっかりさんを見つけると飛び付いた
にっかり「おっと!主?どうしたんだい?」
『ででで、出た!出たよ!お化け!ネコのお化け!』
にっかり「ネコのお化け?」
『門の所でニ゛ャー!ニ゛ャー!言ってた!シャーー!って言われたぁ!』
にっかり「お化けの気配なんて感じなかったけど?主、もう一度、確めに行ってみるかい?」
『ヤダ!ヤダ!ヤダ!』
私は更に、にっかりさんの服を強く握った
にっかり「う~ん、困ったね~それなら僕が見てくるからここで待っててくれるかい?」
『一人で行っちゃダメ!』
にっかり「石切丸、一緒に来てくれないかい?」
石切丸「あぁ、良いよ」
にっかり「主?石切丸と一緒なら行っても良いかい?」
『うん、二人で大丈夫?』
太郎「私も一緒に行きましょう」
膝丸「俺も行く」
『太郎さん…膝丸さん…』
太郎「主はここにいて下さい」
『うん…』
そうして四人は広間から出て行った
『…………………………』