第18章 いざ！出陣！ 【18】

今剣「ぉお！やったー！見つけましたよー！」


信濃「あ～あ、見つかっちゃった」


今剣「これで全員見つけました！」


後藤「もう皆見つけたのか！？」


今剣「最後は主さま付きで得した気分です！」


『あははっ🎶良かった🎵』


博多「主もいたと？」


するとかくれんぼをしていた天使達が、わらわらと茶室へ入って来た
それを見て私は部屋の真ん中へ移動すると皆で輪になった


『信濃君、後藤君、一期さんに顔出してくる？』


信濃「いち兄いるんだ？でも」


後藤「うん、チビ達が眠そうだ」


五虎退君と博多君が、あふっとあくびをしていた


『かはっ💓可愛すぎ…じゃあお兄ちゃん達はチビちゃん達みてて？私は更にお兄ちゃんの方を呼んで来るからね！』


そうして私は茶室を飛び出した


『いーちーごーさーーーん！』


一期「おや？主殿がお呼びですな」


私は広間に駆け込み膝に手をつきゼェゼェと肩で息を していると


宗三「貴女は相変わらず騒がしいですね」


『ごめんなさい～これにはちゃんと理由があるんだからぁ～ゼェゼェ』


宗三「何ですか？」


『うん！一期さん！帰ってきたよ！』


一期「えっ？私はずっとここにいましたよ？」


『ぁあ！ごめん！後藤君と信濃君！今、チビちゃん達眠そうにしてて寝かしつけてるはずだから、茶室にいるから行ってあげて？』


一期「そうでしたか、では行って来ます」


すると広間にいた残りの粟田口御一行が茶室へと旅立った


和泉守「お前もう少しおとなしく出来ねぇのか？」


私はキッと兼さんを睨むと


『兼さん！』


和泉守「なっ、何だ」


私はそこでペタリと座り込むと


『疲れたー！抱っこー！』


和泉守「なっ！…仕方ねぇな…」


兼さんは少し照れながらも私に近寄り抱上げると、また元いた場所へと戻った
そのまま兼さんの胡座の上に座らされたが、兼さんの腕はちゃっかりと私のお腹に回され抱きしめられていた


『はぁ～疲れた』


目の前にあるお茶を勝手にゴクッと飲むと


和泉守「おまっ！それ俺の！」


良いよね？と振り返り言うと兼さんは別に良いけどよ、と顔を反らした
兼さんは何だかんだ言いながら私に甘い、皆も優しいけどね！
ふふっと笑うと兼さんの腕に少し力がこもったのがわかった