第4章 いざ!出陣! 【4】
長谷部「貴様!何をする!」
小狐丸「何をする!じゃないでしょう?ぬしさまが怯えてます。見知らぬ男に家に連れ込まれそうになれば誰だって怖いでしょう?」
長谷部「あっ……………。」
一方私は、そんな二人の会話を落ち着いて聞いていられる状態ではなかった!
『(これはヤバイ!絶対ヤバイ!ここで上手くまるめ込まれて連れて行かれたら………っ!ダメだ!私は知らない人について行ってはいけない事を身をもって知ったんだ!同じ過ちは繰り返さない!)』
ここを何とかやり過ごすぞ!と、ばっと立ち上がったが………体力の限界か?それとも恐怖からか?足がガクガクと震えている、それでも二人に声をかけようと口を開いたと同時に、長谷部という男が「あっ」と声をあげて振り返った!
『(っ!!!!!!ギャーーーーーっ!やっぱりこわいぃぃぃぃぃぃ!とりあえず謝ろう!)』
長谷部「あっ…主!」
小狐丸「ぬしさま!」
『ごめんなさい!!』
私は深く頭を下げた
長谷部「えっ?」
小狐丸「はい?」
『ごめんなさい!ごめんなさい!』
私は頭を下げたまま謝り続けた
長谷部「主!?突然何ですか?」
小狐丸「なぜ、謝るのですか?」
『っ!ごめんなさい…私が勝手にここの敷地に入ったからっ!すぐに帰りますからっ!だからっ!………ぅっ………ぅっ………』