第18章 いざ!出陣! 【18】
部屋に戻ると浦島君は私をそっとおろしてくれた
そしてぐるりと部屋を眺める
浦島「主さん?もしかして、もう寝ようとしてた?」
『あっ!ごめん!今、片付けるね?これは昼寝の残骸です』
浦島「残骸って…主さん、腰はもう大丈夫?」
『うん!大丈夫だよ!運んでもらってるうちに治った』
浦島「そっか!良かった!」
そして私は布団をたたみ、部屋の角へ寄せると浦島君へ向き直る
『お腹すいてない?大丈夫?お風呂は?』
浦島「腹は減ってないけど風呂入りたい!」
『わかった、私についてきて?』
そうして私は隠し部屋の方にあるお風呂へ浦島君を案内した
浦島「へぇ~主さんの部屋って風呂もあるんだな!」
『うん!そうみたい!』
浦島「そうみたい!?」
『うん、だって私、ここに来てまだ日が浅いから、わからない事沢山あるんだ!』
浦島「そうなんだ?あっ!主さん、このタオル使って良い?」
『うん!どうぞ!あるもの好きに使って良いよ!じゃあ私はさっきの部屋で待ってるね?』
そう言って脱衣室を出ようとすると手を掴まれた
浦島「あっ!主さん待ってよ!一緒に入ろうよ?」
『なんで!?』
浦島「良いじゃん!」
『私、もうお風呂済ませたもん!』
浦島「誰と入ったの?」
『それはもう!可愛い可愛い短刀ちゃん達と蛍君と…あっ!』
浦島「なんだよ!?」
『脇差達もいた…』
浦島「ズルいぞ!?俺も脇差なのに!」
『いやいやいや、浦島君今、来たばかりだから仕方ないよね!?』
浦島「一緒に入ってくれなきゃこの手離さない!」
『わわわっ!わかった!わかったから!』
そうして私達は服を脱いでタオルを巻、浴室へ入ると、私は浦島君の頭を洗ってあげたり背中を流してあげたり、浦島君は亀さんを洗ってあげていた
キャッキャ、キャッキャと思いの外楽しく入浴タイムを過ごし、湯船に二人で浸かり温まるとお風呂から出た
浦島「はぁ~サッパリしたぁ~亀吉も嬉しそうだ!」
『うん!そうだね、良かった!浦島君?亀さんしっかり拭いてあげてるのは良いけど、自分の髪もちゃんと乾かそうね?』
浦島「え~こんなの寝てる内に乾くから良いよ」
『ダーメ、乾かしてあげるから!ね?』
すると浦島君は大人しく鏡の前のイスに座った