第15章 いざ!出陣! 【15】
タタタタタタ…
加州・大和守「ん?あっ!主が走って戻って来た!」
大和守「清光!入り口で主、捕獲しよう!」
加州「うん!」
そうして二人は広間の入り口の両脇に隠れると、それを知らずに私は広間へ駆け込んだ
加州・大和守「えいっ!」
『ぐえっ!』
加州・大和守「主、捕獲成功!」
『清光!?安定!?ゎあ~ビックリしたぁ~仕返しだぁ!』
私も二人を抱き締め返した
加州「主?泣いてたの?涙の痕…」
大和守「三日月と小狐丸に何かされたの!?あいつら!首落ちて死ね!!』
広間から出て行こうとする安定を掴まえると
『安定待って!あの二人には何もされてないから大丈夫だよ?これはね?嬉し涙なの!』
加州・大和守「嬉し涙?」
『うん!そうだよ?清光も安定も他の皆も優しいから嬉しくて、そしたら胸がキュ~ってなったけどホワ~って温かくなってそれで涙がホロホロと…』
加州「主、表現下手くそ」
『うん。わかる、自覚症状あるんだけど上手く説明出来ない…まぁ要するに、皆、良いやつー!って事🎶』
和泉守「お前またそれ!イジワルーみたいに言うんじゃねーよ!」
『だって!皆、ほん…と……ん゛!?ぅわあー!』
兼さんに一言言い返してやろうと振り返ると、そこには手入れが済んでピッカピカになった皆がズラリと並び、座っていた
私は清光と安定の後に隠れて二人の間から皆を覗いて見た
『清光!安定!あの人達だれ!?』
加州「あの人達って…」
安定守「皆、手入れ済んで戻って来ただけじゃん」
『手入れ部屋って早いしちゃんと綺麗に仕上げるんだね…おぅ…手入れ部屋優秀…』
獅子王「主ー!せっかく綺麗にしてきたんだから確認してくれよー!」
『はっ!そうだった!獅子王君!』
私は獅子王君に駆け寄るとグルリと彼の周りを一周した
『ねぇ?見た目はホント綺麗になってるけどどっか痛いとことかない?大丈夫?』
獅子王「ああ!大丈夫だ!手入れ部屋は優秀だぜ!」
『うん!そうみたいだね、良かった~』
すると獅子王君は突然立上がりガバッと私に抱き付いた
『ぅわあ!獅子王君!?どうしたの!?』
獅子王「もう主に負担かける心配無いから触りたい放題だぜ!」
『ちょっと獅子王君!?その言い方おかしいよね!?』