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思えば…

第1章 思えば…


私の朝は早い。朝5時半に起きて、身支度を整えてから家の洗濯機を回す。回してる間に合鍵を使って隣の家の幼馴染、鬼龍くんの家に行って朝ごはんとお弁当、バイト前に食べるおにぎりの支度を始める。

「…ねえちゃ、おはよ」
「おはよう、ちはるちゃん。今日もちゃんと起きれたね。もうすぐご飯にするから先に顔洗ってきてね」
「ふぁーい…」

7時を過ぎると、鬼龍くんの妹のちはるちゃんが眠そうな顔で顔を見せに来てくれる。ちはるちゃんを洗面所に送り出して、朝ごはんをテーブルに並べてから私はまだ起きてこない幼馴染を起こしに部屋に向かう。

「鬼龍くん! 朝だよ!」
「んん…」
「もうちはるちゃん起きてるよ! 髪の毛してあげなくていいの!?」
「うぅ…」
「ちはるちゃんのファーストキスとるよ!」
「なんでそうなるんだよ…?」
「鬼龍くんが起きないから。とりあえず、早く朝ごはん食べて?」

鬼龍くんから布団を剥がして、適当に起きそうな言葉を並べて起こしてから部屋を出た。
戻ったらもう服も着替えて席について朝ごはんの挨拶を待ってるちはるちゃんがいた。

「ちはるちゃん、お待たせ」
「おはよう、早いな…」
「あにき、もう7時20分だぞ?」
「げ、マジか」
「ほら、先に朝ごはん食べるよ。いただきます」
「いただきます」

朝ごはんを食べながら確認するのは各自の予定だった。私は今日はバイトが入ってるから帰りが遅くなって、鬼龍くんは今度のS2の衣装作りがあるけどいつも通りちはるちゃんの迎えには行けて、ちはるちゃんは今のところ友達と遊ぶ予定はないからそのまま迎えに来てもらう形に落ち着いた。あと2人には帰りに夕飯の買出しと作るのをお願いしている。

「じゃあ、私家に帰ってから学校に行くね」
「姉ちゃん、いってらっしゃーい」
「ありがとう、いってきます」

家に帰ってから、急いで洗濯物を干して、お弁当とおにぎり、昨日の夜作ったお昼に友達と食べる用のお菓子を鞄に入れて学校に向かった。

「あ? 水瀬、まだここだったのか?」
「ん? うん、洗濯物干てたから」
「そうか…」

向かっていたら後ろから鬼龍くんが来て、そのまま一緒に学校に向かった。校舎は違うけど学校は一緒だから校門までは行先が一緒になる。
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