第3章 Amore
【智side】
「あっ…イクっ…!」
「あぁぁっ…!」
「っく…やべっ…」
3人の声がきれいにハモった瞬間。
松潤は、ニノの中に。
ニノは、俺の中に。
俺は、ラグの上に。
それぞれの欲を吐き出した。
そのまま、2人分の体重がのし掛かってくる。
お、重い…
「ちょっと、潤くんのし掛かんないで!」
「なんだよ~、いいだろ?」
「よくないよっ!って言うか、なんで俺が真ん中なの~!?」
だから、重いってば…
「いいじゃねぇか。気持ちよかったろ?」
「まぁね…って、そうじゃなくて!」
「だぁっ!重い!2人とも早く退きやがれっ!」
上でごちゃごちゃやり出したから、つい怒鳴ってしまった。
「「あ、ごめん」」
ようやく俺の存在に気づいたって感じで、ニノがずるりと俺の中から出ていく。
「あぁんっ…」
あ、声出ちゃった…。
「うわ…大野さん、今のエロい…」
「し、仕方ねぇだろっ…」
だって、条件反射で出ちゃうんだよ!
体を起こすと、途端に流れ出すニノのやつ。
「うわっ…気持ち悪っ…」
「それ、ひどくない~?本人を目の前にしてさぁ」
拗ねたように言いながら、ニノはニノで松潤の出したもんをティッシュで拭いてる。
「ほら、大野さんも早く処理しなよ。お腹壊すよ?」
「おう。さんきゅ」
差し出されたティッシュを箱ごと受け取って、足を伝うそれを拭き取ってると。
今になって、頭が冷めてきた。
なにやってんだ、俺は…。
「ん?どうしたの?」
「なに?もう腹痛くなってきた?」
能天気にそんなこと聞いてくる2人を見てると、今度は段々腹が立ってくる。
そもそも、こいつらが襲わなきゃこんなことになってないんじゃん!
あ~、ごめん翔くんっ!
もうしない!
俺には翔くんだけだからねっ!
「あれ?なんか、怒ってる?」
「嘘でしょ~?だってノリノリだったじゃん、今のエッチ♪」
「だぁっ!うるせぇ!風呂借りっぞ!」
ガバッと立ち上がって、風呂へ向かうと。
なぜか後を2人が付いてきた。
「何でついてくんだよっ!」
「いいじゃん、みんなで入ろうよ~」
「ついでにもう一回戦やっちゃう~?」
「やんねぇからっ!」
宣言したのに、結局連れ込まれて。
「あぁんっ…」
「やっぱ、エロい声だね、智❤」
ごめん、翔くん…
「…もっと、シテ❤」