第6章 Hung up on
【雅紀side】
メトロの駅から会社までの歩道。
少し前を歩く大野さんを見つけたから声をかけようと近付くと、
...この人、鼻歌、歌ってるし(-""-;)
分かりやすっ///
今夜から翔さん、大野さんとこなんだ。
それで鼻歌って、何かムカつく(-_-#)
それに...羨ましいし...
「おはようございます、ご機嫌ですね!」
嫌味のつもりでそう言ったのに、彼は、
「あ、相葉くん♪
そりゃ、そうでしょう~。だって今日から、さ❤
待ちくたびれちゃったよ~僕ぅ♪♪」
(。-`ω-)僕ぅじゃね~し///
「じゃあ、今日はみんなでパーッと飲みにでも行きましょうか?」
そう言うと、大野さんはジロリと俺を睨んで、
「そんなこと言って、俺と翔くんの邪魔しようったって、そうはいかないよ~?何しろこの間の翔くんとは、全然違うらしいし…」
「全然違うって、何がですか~??
この間って、大野さんとの初めてからってことですか~??」
焦る俺に、彼は悔しいくらいの余裕の笑顔で、ヒュ~と口笛を吹いて俺を見た。
「あれれっ?まさかとは思いますけど、雅紀くんは、この頃の課長様の夜の事情について、知らないんでしょうか??」
えっ?…何?…夜の事情?
なんだよ…朝っぱらからそんな艶っぽいWord…
焦る俺を置いて、大野さんはずんずん歩いていく。
「ちょっと~!なんでそんな意地悪するんですか?
俺にも教えてくださいよ~///…痛てっ!」
急に前を歩く大野さんが止まるから、俺は彼にぶつかってしまった。
すると、大野さんは、人差し指で俺をチョイチョイと呼び、耳元で、
「翔くん、ニノと松潤に開発されて、そっちもイケる口になったんだって🎵」
「え―――――っ///」
俺の大声に、周りを歩く人たちが訝し気に俺達を見ながら追い抜いていく。
「静かにしろよ!可笑しいと思われるだろ~?」
「だ、だっ、だって///」
あまりのビッグニュースに、俺は言葉が見つからなくって。
そんな俺に、超ドヤ顔の大野さんは、
「まっ、そう言うことだからさ。俺、今夜から忙しい訳🎵飯なら、また奢ってね~(^^) 」
……嘘だ///
あのカッコイイ男前の、社内一のイケメンの課長が。
↑盛ったよね~
あの二人に組み敷かれて、
や、や、や…
↑落ち着いて~…
ヤラれちゃったなんて!?