第7章 勉強とクロと私
別に、京治と光太郎が仲良くしてもいいけど、
だけど、光太郎には、私みたいに、“見捨てられたら”嫌だから。だから、言ってるのに。
「ね、クロ、キス好きですか?」
「え?急にどうした?」
私でも自分がどうしたいか分からない。
だけど今、ものすごく、誰かと触れあいたい。
「前みたいに軽いキスでいいです。お願いします。そうしないと私、苦しくて、潰れそう。」
すると、クロは、私の言葉に返事もせずに、私にキスをくれた。
「相談だったらのるよ?
赤葦と昔なんかあったか?
…あ、もしかして、元カレとか?」
あぁ…こういうときに間が鋭い人は困るものだ。
でも、相談したいと思っているのは何でだろう…?