第26章 久しぶりの。
「今日は、もうお終いにしようか」
「え…鉄朗、まだイってないでしょ?…いいの?」
鉄朗のアレは、痛そうなぐらいに反り勃っている。
…大丈夫、なのかな?
「俺は別に平気だよ。人のこと心配する前に、自分のこと心配しろ。綾菜、寝不足だろ?」
な、…なぜバレたし…。
「だ か ら、今日は体拭いて、寝るぞ」
「ありがとう、すごく、助かります…。」
私がそう言うと、クロは二カリと笑って、私に言った。
「いーえ。…んじゃ、服もって、体拭きに行くぞ」
「わかった。」
私は出来るだけ急いで服を取り出すと、鉄朗が立っている部屋の入口まで、少しだけ急いで向かった。
「ほれ、タオル」
「ありがとう、はい、お水」
お互いにものを渡し合うと、特に大切な話をする訳ではなく、日常的な会話をしていた。
「この前リエーフがな、」とか
「木兎ってさー」とか
「最近部活でね、」とか。
それでも、お互いに会話が弾むし、全く会話が尽きることは無い。…やっぱり、鉄朗といるのは楽しいな。とか思いつつ、拭き終わったタオルをカゴに放り投げた。