第2章 興味
「…ごめんなさい」
綾菜が言った、この言葉。
どういう意味の、“ごめんなさい”?
俺と話してて楽しくないから?
それとも、ただ単に言う言葉がなかったから?
俺は、頭の中をフルに使っていると、
綾菜の口から、言葉がこぼれた。
「あ…の、私、人と話すのがあまり、得意ではなくて…
余計な迷惑かけて、ごめんなさい…」
「エ、イヤ、ダイジョーブ」
こんな素直な奴だっけ?
さっきまでのこいつはツンツンしかねぇヤツだったはずなんだけど…
そのため、思わず、片言になってしまった。
「なんで片言?(笑)
やっぱり、許してくれないですか?」
「イヤ、許してアゲマスヨ
だから、片言なのも許して?(笑)」
「はい。勿論です」
ちょっと、笑った…
…なんだコイツ…
普通に可愛くね?
実験成功?