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【HQ】キミ色オレ色

第16章 ほっぺとくちびる



コポコポと音を立てながらコップの中にはお茶が注がれる。

こんなことならなんか買っとけばよかった。
…後悔してももう遅いんだけど…

自分の部屋につくと、テーブルの上にコップを置く。

「お茶しかなくて…ごめんなさい」

「平気。オレ、そういうの気にしないからさ」

そうなんだ…なんか以外。
逆に気にしそうなのにな。

「ねー綾菜、構ってよ」

そう言いながら、手を広げるクロ。
私はクロのところへ膝歩きで行くと、ぎゅーっと抱きしめられた。

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