第15章 ラムネと焼きそばとそれからキミ
玄関が開くとものすごくかわいい女の子。
ヤバい、これ直視できねーやつじゃん。
「行こ?カワイーオネーサン」
そう言い、手を出すとそれに応えるかのように手を握ってくれた。
オレ、手汗ヤバイかな、とか
心臓の音聞こえてないよな、とか…
余計な事考えすぎて、周りでキャーキャーしてる人達の声も聞こえない。
そんな時、やっと聞こえた俺の大好きな声。
「クロ、緊張してますか?(笑)」
う、バレてた。
最悪じゃん。オレ、めっちゃカッコわりぃ。
「ったく、そういう事は思うだけで口に出しちゃイケナイんですよー」
「…なんで?」
そう言って、きょとんとする彼女。
あー、もう、可愛くったってダメなんだよ!