第15章 ラムネと焼きそばとそれからキミ
今日は8月16日。
クロと約束したお祭りの日だった。
この日は、先生達もパトロールに行く、ということなので部活はお昼で終わり。
家に帰ると、お母さんに頼んで浴衣を出してもらい、着付けてもらった。
紺色に金魚が泳いでいる、ものすごく綺麗な柄。
「お迎えが来るんだっけ?」
「うん」
あー、クロ早くこないかな…待ってる時間がヤダ。
んー、でもまだ心の準備できてないから来なくていいや。
でも、早く会いたい
…ヤバい、自分でわかるくらいに、私の頭の中どうかしてる
そんなことを考えているうちに、着付けは終わった。