第14章 ことば
時計を見ると午前七時を示していた。
…今日休みだし、もう少し寝るか。
そう思い、もう1度眠りにつこうとすると、外から大きな声が聞こえた。
「なんで俺には教えてくれなかったんだよ!
…少しは頼りにしてくれよ…綾菜」
「ごめんなさい。…これからは全部話すよ。
…だけど嫌われるのが怖いから…ごめんなさい。
私がもう少し強かったら光太郎を困らせることはなかったのに。」
「…お前は充分強いよ。
今まで、ずっと一人であんな酷い過去背負ってたんだから。
…辛かったよな。死にたくなったりしただろ?
…気づかなくて、ごめん。
助けられなくて、ごめん。」
なんだよ木兎…
めっちゃかっこいいじゃん。
俺ももっと、しっかりしないと。