第11章 王子様は突然で。
急にバタンっと、部屋のドアが開いた。
…え?光太郎?
まって…今の絶対見られたよね?
クロも、光太郎もすごい顔してるし、
この場の空気どうしてくれるのよ…
すると、光太郎が声を出した。
「あ、スミマセン…ナニモミテナイデス。ホントウデス」
「いや、片言じゃねぇか…
でもホントに何もないからね?キスしただけだから。」
「え?なに?ちゃんと付き合ってるよな?」
えーと、私たちって付き合ってるってことでいいんだよね?
クロが、「うん」と、一言で返すと、光太郎はものすごい笑顔になり私に言う。
「良かったな!やったじゃん!」
私も思わず笑顔で言ってしまった。
「うん!」
と。