第9章 ドキドキだらけの1日を・・・
ピーンポーン
インターホンがなると急いで支度をしていた綾菜が玄関までパタパタと急ぎながら行き、ガチャりと音を立ててドアを開けた。
「おはよ。行こ?」
「おはようございます。
光太郎、行ってくるね。」
綾菜は俺にそう言うと笑顔で手を振り、黒尾と二人でどこかへ行ってしまった。
あ、綾菜が笑顔だった…
今日はいいことありそうだな。
あんな笑顔久しぶりに見たけどやっぱ可愛いなぁ…自慢の妹だ。
…なんて俺は浮かれていた。
…まさか、綾菜があんな状態で帰って来るなんて誰だって…綾菜自身だって予想できなかっただろう。