第9章 ドキドキだらけの1日を・・・
約束の時間が近くなってきたのか、綾菜はバタバタと慌ただしく支度をしている。
すると綾菜のスマホが音を奏でる。
「あ、光太郎…出てくれるかな?」
電話したきた相手は…黒尾か…
好きな人の電話ぐらい自分ででろよ…母ちゃんとかじゃねぇんだから…
と、思いながらも渋々電話に出ると予想通り黒尾がでた。
「綾菜?今からお前の家行くな。
忘れもんすんなよ?」
「しないよ。馬鹿にしてる?」
綾菜が言いそうな言葉を裏声で言ってみた。
あ、黒尾黙っちゃった(笑)
「キモチワル…あ、伝えといて。じゃあな」
俺にそう言うと黒尾は電話を切った。