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Pink*Flower Blossom〖R18〗

第6章 ♡飼い主不在のペットには


「な、なに言ってるんですか...!?
花臣さん、もしかして、またからかって...」


『違う、違うもん。
本当に...本当に...すき。すきなんだ。』


「.........ど、いうこと...ですか?
その、一体、どういう...経緯で...」


花臣に“そういう意味で”好きと言ってもらえるほど、
何かをした覚えはなく、
全く理解できずに質問を投げかける。


『僕...本当に嬉しかったんだ。』


「...?なにが、ですか?」


『めるちゃんにとっては、
ただ普通の会話の中で、その流れで、
なんとなく言っただけの...
そんな、なんでもない言葉だったのかもしれない。
.........でも...でも、僕は...
僕にとっては......』


『僕にとっては、苦しいくらい...
ずっとずっと、本当にずっと...
欲しかった言葉だったんだ。』


「............」


そこまで言われて、
めるはある言葉が頭をよぎる。

“それ”があったあと、
2度も花臣が急に優しくなり、
“それ”があってから、
花臣の自分に対する態度に
時たま“ブレ”が生じてきた、あの言葉だ。


「......花臣さんは素敵な家族に恵まれる…。
花臣さんの、家族になる人は、幸せ......。
.........この言葉...ですね...」


『............うん...』


花臣は小さく頷くと
甘えるように、めるの身体に
頭をゆっくりと擦り寄せた。
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