第6章 ♡飼い主不在のペットには
「きゃっ......!」
ベッドにめるを降ろすと
そのまま両足でめるの身体を挟み、
膝立ちになって覆いかぶさる。
「し、のぐさ......」
怯えたように眉を寄せるめるの頬に、
凌はそっと手を伸ばす。
『僕、ずっと確かめたかったんだよね...』
「な、にを...ですか...?」
凌は優しく頬を撫でながら口を開く。
『以前抱いた時は......
2回とも君は媚薬を飲んでいたでしょ?』
「...は、はい......」
『あの時の君は、それはもう、とてもじゃないほど
淫乱に感じまくっていたけれど......
......媚薬の効果のない時の君は、
どれくらい乱れてくれるのか...てね?』
「...っ!......そ、れは...」
顔を真っ赤にするめるから目をそらし、
凌はさらにぼそぼそと呟く。
『......それから、
久しぶりに僕を満足させてくれたその身体が
媚薬を盛らずとも、
ちゃんと満足させてくれるのか...ってことも』
「...え、今...なんて......?」
『ふふっ、なんでもないよ。
とにかく、そういうわけで今日は媚薬は使わないから安心してていいからね』
凌がニコッと笑う。
(確かに、媚薬を使われるよりは使われないほうが
何十倍も嬉しいけれど......
私はそもそも、
そういう行為自体をしたくないのに...)
そんなことを考えながら
憂い気に睫毛を揺らすめるを気にも止めず、
凌は素早くめるの服を脱がしにかかる。
シュルっ...とエプロンを簡単に剥ぎ取られ
はっと今の状況に気を戻しためるは
急いで抵抗をはじめる。
「やっ!...ああの...凌さっ...待っ...」
『だーめ。大人しくしてて?
じゃないと、なにもせずこのまま
無理やり中に入れちゃうよ?』
笑っているけど(心が)笑っていない顔で
めるを見下ろす。
その表情にめるは思わず抵抗を弱める。