第7章 Crazy for you〜君に夢中〜
俺が今言おうとした言葉を、
翔くんが、そのまんま言った…
翔くん…
しょうくん……
しょおくぅん………
「泣くなよ~…何で?そんな痛いの?」
違う違うと首を振る俺に、
少し焦る翔くんが可笑しくて…
俺は笑った。
「もう~…なに~?心配すんじゃんか…」
「翔くん!」
「なに?」
「翔くん!!」
「だからなんだよ~?」
俺の目の前で…くっつきそうなほど近くで、
翔くんが笑う、俺のためだけに…
「しょお、くん」
「な~に?」
………
だめ…だよな…
言ったら、だめだよな…
『大好き』って
『ずっと翔くんが好きだった』って
一番言いたい言葉…
でも、絶対に言っちゃダメな言葉…
俺はキュッと口を結んで、翔くんの首を引き寄せた。
「智くん…可愛い❤…動いても、大丈夫?」
「あ、うん…いいよ」
「じゃ、ごめんね…」
「あっ…」
翔くんの腰が、ゆっくりと上下に動き出した。
ジンジンと鈍く傷むソコを
翔くんのが何度も擦る。
気持ちい訳じゃないけど、悪い訳でもなくて…
…初めて知る、不思議な感じ…
されるがまま、揺さぶられていたその時、翔くんが手を引いて、俺の身体を引き起こした。
そのせいで、挿入の角度が変わって、さっきの///
「あんっ///ソコッ…」
「ふふふ、折角だもん。
智くんも一緒に気持ちよくなろうよ~
…ハイこれは、自分でシテね❤」
そう言った翔くんは、
少し萎えていた俺を握らせた。
自分でして…って、そんな恥かしいことできない…
「んあああぁ///」
一気に突き上げてきた翔くんのが、
さっき知ったイイトコロに当たって、
ダメだ///
そんなの…
…変になる///
ベッドが、ギシギシと軋む音と、
俺たち二人がぶつかる音が部屋に響く。
………気が付いたら、
自分でしっかりと自身を握って、激しく扱いてた。