〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第41章 《御礼作品》私のイケナイ執事さん《後編》❀織田信長❀
────甘い甘い、禁断の戯れを
そのかっちりした襟元が乱れる時
貴方はどんな表情をするの?
口調は丁寧で冷静なくせに
瞳は熱を孕んで、ぎらつかせて
『私を惑わせたのは、お嬢様ですよ』
そんな風に私のせいにして
身体を絨毯へと組み敷いた
甘い時間の訪れを
『お嬢様』と『意地悪な執事さん』の
淡く、蜜な時間が咲き乱れる────…………
「はぁっ…ぁっ、ぁあっ……」
ちゅっ…ちゅぅっ、ちゅぱっ……
熱い唇が、水音を立てながら脚を這い上がってくる。
無遠慮にはだけられた着物の裾、しどけなく伸びる私の脚に……
『執事の信さん』は焦らすように、ゆっくり舌を這わせて、手で撫であげる。
時々甘く噛まれ、ピリッと刺激が走る度に、私は脚を跳ねさせ。
堪能するような舌と手の愛撫に、肌を粟立てた。
「のぶっ、様ぁ……!」
「違うだろう、美依」
「のぶ、さんっ…ぁあっ……!」
「お嬢様…貴女は随分、敏感なのですね?舌を這わす度に、身体がどんどん熱くなっているようです」
『信長様』と呼んでしまうと、必ず一喝される。
信長様は決して『執事』を崩そうとしてこない。
丁寧な口調で私を攻めても、瞳の中や触れる手は、熱で滾っていて……
その相反する焦れったさが、さらに身のうちの熱を煽ってくるのが解った。
「ああ、随分色っぽいお姿になられた…堪りませんね、乱れた着物の具合が……そそられます」
信長様は一回私の脚から身体を起こし、全体を見渡すようにして、その紅い目を細めた。
きちんと着こなしていた燕尾服は、今はすでに前がはだけ、白シャツの隙間から、艶っぽい肌や鎖骨が見え隠れしている。
着物がはだけているのとはまた違った、言いようのない色っぽさを見ていられず、思わず目を背けると。
信長様はすかさず覆いかぶさって、顎を捕らえて、私を真正面に向けさせた。
「目を逸らすな、美依」
「……っっ」
「そうです、きちんとご覧下さい。貴女は…私だけを見ていれば良いのです」
そう言って、唇を塞がれる。
濡れた舌が、唇を濡らしてきて……
少し開けば、すぐに熱い舌がねじ込まれてきた。