〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第29章 《桃源郷物語》欠片-kakera-❀伊達政宗❀
「も…だめぇっ…また、私……っ!」
「果てるのか?何回でも、好きなだけ…果てろ…!」
「来るっ…来ちゃうっぁあっ私……っ!」
美依は小刻みに痙攣しだし、何も映してないような虚ろな目を見開き。
そして──……
────ずぐんっっ!ぐちゅぅぅぅっっ!!!
「も…だめぇぇ────…………っっ!!!」
背中をびくぅっ!と大きく反らして、そのまま果てた。
咥え込んでいた蜜口は途端にぎゅぅっと痛い程に締まり。
高まりを搾り取るように、動き出す。
「馬鹿っ…そんな、締めんな……!」
有り得ないくらいの強い締まりに、堪らず声を荒らげたが、間に合うはずもなく。
「ぁあっ出るっ……んっぁあっ…………!!!」
どぴゅぅっ!ごぷっ!ごぷっごぷごぷっ……!
先端から勢いよく白濁液が放たれた。
一気に全身を駆け抜け、痺れるほどの感覚が襲い。
放たれた白濁は、美依の奥を目指して注がれていく。
その気持ち良さと来たら。
目の前にチカチカと星が見える程で。
尋常じゃない、この快感に。
────溺れるのは、容易かった。
「美依…まだだ、美依……!」
「政宗ぇっ…もっと…もっとぉ……!」
「ぁあっ本当に、止まらねぇ―……!!!」
繋がっては果て、繋がっては果て。
それこそ身体がドロドロになるまで。
美依を貪り尽くした。
それが全てだと、情事に溺れて。
俺は──……
すっかり忘れ去っていた。
ここは『桃源郷』だと言う事を。
美依は万華鏡を覗き。
俺自身も覗いた事を。
全てを忘れる『忘却の万華鏡』
人の出来事の有無なんて。
誰かが覚えているかどうかで。
全部忘れてしまったら、それは。
全て『無い事』になってしまうのだ、と。
何故、俺はそんな大事な事を。
美依と別れる直前まで、忘れ去っていたのか。
全ては後の祭り。
悔やんでも、悔やんでも。
それすら、忘れてしまうのだけど──……
────…………