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【ハイキュー!!】月夜に吹く風 R18

第6章 寒風


そもそも…和奏が悲しんでた…?
泣くほど??

そもそも告白の呼び出しだって、極力和奏の目に触れぬように気を使って来たのに…。

そんな事、考えても無駄か。
噂話を100%防ぐ手立てなんてないのだから。
しかも優しくしてた…って相当な尾ひれがついた話になってるらしい。

それよりも、和奏が気にしていたという事実。

僕には何も言って来なかった。
だからこそ、僕も和奏には気付かれずにやれていると思ってたんだ。

わざわざ伝える必要はないと…。
余計な心配を掛けたくないと…。

はっと、先程までの和奏との行為を思い出す。
僕…最悪だ。

和奏は僕が他の女子と会ってるのを気にして…まだそこは納得出来ないけど、王様に泣きついたと言うのに…その和奏にヤキモチを妬いて酷い事をした…。

和奏は許してくれるだろうか。

和奏以外の女の子なんて、どうでもいいと。
和奏の為に煩わしさを耐えていたのだと伝えれば、またこちらを向いてくれるだろうか。

とてもじゃないけど、ボールを追いかける気分になれず、その日はそのまま男子部屋に戻った。

和奏とも、もちろん王様とも一言も話す事がないまま夜が更けていった。
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