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【ハイキュー!!】月夜に吹く風 R18

第6章 寒風


バレーに集中していない訳じゃない。
ただ、この問題を先に解いてしまわないと、次の問題が処理できないってだけで。

なんで和奏と王様が一緒に来たんだろ?

和奏が連絡したのか?

一緒に学校まで来るなんて…僕に見つかるのがわかっているのに?

僕に見せたかったって事?

もしかして…和奏は王様とよりを戻すつもりなんだろうか…。

だから、僕と別れたいと思っているのだろうか。

ここ数週間の和奏の様子を振り返る。
特にそれらしいそぶりは思い浮かばないが…
僕の前で王様と2人で居たことが、何よりそれらしいそぶりじゃないか。

一度陥った最悪の考えから抜け出せないまま、気付けば今日の練習は終わっていた。

「ヘイヘイ!ツッキー!自主練付き合ってくれよー!」

やたらとハイテンションの木兎さんから声を掛けられる。

そう言えば…この人も合宿中に和奏を落とすとか言ってたな。

急に自分の彼氏という立場が不安定なものに思えてくる。

「僕は今日は遠慮しておきます。」

早く和奏と会って確認しないと。
和奏の気持ちが知りたいんだ。
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