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【ハイキュー!!】月夜に吹く風 R18

第5章 黒風


「だよね。自分から俺にイかせてくれってお願いして、キスまでして…何度もイかせてもらいました…って、流石のツッキーも彼女からそんな事聞かされたら可哀想だな。」

「お願いは…木兎さんが…無理矢理…。」

「別に拒否しても良かったんだよ?俺、強制はしてないよね?まぁ、和奏は言えなくても、俺はツッキーに言えるよ?何度も可愛く喘がせてやったって。お願いも最高に可愛かったって。」

そうだ。
蛍に言えないような事をしたのは私だ。
蛍が言う通り、他の人とこんな事を…。

取り返しのつかない事をした…。
誰かに縋り付きたい気持ちなのに、縋り付いていい相手なんて一人もいない。

「やめて…下さい。それだけは、言わないで…。」

「いいよー。別に俺、和奏とツッキーの仲を自らの手で引き裂く気は無いんだよね。まぁ、2人はいづれ上手く行かなくなるだろうし。和奏がたまに俺の言うこと聞いてくれれば、今はそれだけで十分。」

先程の行為中もそうだったが、木兎さんはあまりにも真っ直ぐな言葉で、私に現実を突き付けてくる。

私と蛍はもうダメなのだと。

「大丈夫だから。泣かないで。」

木兎さんがそう呟きながら、私を抱きしめる。
この人はどんな立場でそんな事を言ってくるのだろうか。

木兎さんの下半身が熱く硬くなっている部分が当たっている。

木兎さん…我慢してるんだ。
私はあんなにイったのに…確かに木兎さんは何1つ自分が気持ちいい事はしていない。

本気…なのかな?
先程の告白が蘇る。

張り倒してやりたいような…
この温かさに縋り付きたいような…
そんな矛盾が戦って、私は抵抗する事をやめた。

もう…どうでもいい。
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