• テキストサイズ

【ハイキュー!!】月夜に吹く風 R18

第5章 黒風


これさえ終われば…。
今まで、蛍との行為でそんな事を考えた事など一度もなかった。

でも、今日はそればかりを考えていた。
こんな悪夢、早く終わって。

そんな私の気持ちを知ってか、知らずか、今日の蛍の行為はしつこかった。

私がイキそうになる度に、緩められる動き。
イキたいのに、イかせてもらえない。
もう、どれくらいこの生殺し状態にいるのだろう。
時間の感覚もわからない。

「あっ…あぁ…けい…けい…。もぉ…お…ねがい。イキたい…の。」

いつもなら、喜んで聞いてくれるおねだりも今日は無意味だ。

流れていた涙も乾ききった頃に、蛍がふと口を開く。

「ねぇ、和奏。イカせて欲しいなら、今日のお仕置きのお礼を言いなよ。」

え…?
まともに動いていない頭に、更に訳のわからない事を言われたせいで言葉も出ない。

お仕置きの…お礼?

「すぐに他の男に尻尾を振る淫乱な和奏を躾けてくれてありがとうございます。って。ほら、言いなよ。」

え…そんな…事…、言えない…よ。

でも、蛍は許してくれるはずもなくて、
ほら、早く言いなよ。と腰のグラインドを早める。

「やぁ…もぉ、おかしく…な…ちゃうの。」

「そうだね。一層、壊れてしまえばいいのに。」

蛍と目が合う。
あっ…本気なんだ。
蛍は本気で私の事、壊すつもりなんだ。。。

すっと頭から血の気が引いていく。
言わないと…私、壊れちゃうんだ。

「や…蛍!言う。言うからぁー。」

蛍が無言で腰の動きを弱める。

「あ…。和奏を…。」

「違うでしょ?すぐに他の男に尻尾振っちゃう淫乱な和奏でしょ?」

悲しくて再び涙が溢れ出す。

「ほ…かの男の人に…尻尾を振っちゃう…い…ぃ…淫乱な…和奏を…躾けてく…れて、ありがと…ございます。」

蛍が満足気に微笑んでいる。

「これからしっかり躾直すから、そのつもりで居てよね。」

蛍のその言葉を最後に、私は気を失った。
/ 137ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp