第5章 黒風
「ん…キスはもういいや。次は舐めてよ。」
蛍が私から身体を離して、自身のものを取り出した。
フェラはほとんど経験がない。
蛍は普段からSっ気が強いが、私の嫌がる事はしないから。
「あの…蛍、待って。私、蛍とちゃんと話がしたいの。」
目が合った時に、ふっと蛍が笑った。
話を聞いて貰える!
そう期待出来たのはたった一瞬だった。
蛍の笑顔が言葉も出ないくらい冷たかったから。
「ねぇ。まだお仕置きだって理解出来てないの?言い訳はいいから、その口使って、もっと僕に媚びた方がいいんじゃないの?」
ペチペチと蛍の熱いものを頬に叩きつけられると、
我慢していた涙が一気に溢れ出た。
「はぁ。泣けば許されると思ってるの?早く舐めなよ。」
半ば強引に口へ進入してくる蛍のものに、悲し過ぎて抵抗する力さえない。
何で…こんな事になっているんだろう。
私はただ…蛍が他の女の子達から呼び出されるのが嫌だっただけなのに。
蛍が他の女の子達に優しく笑いかけるのが嫌だっただけなのに。
「僕がちゃんの躾けてなかったから、他の男に尻尾振ったりするんでしょ?悪いと思ってるなら、もっと頑張りなよ。」
私を見下ろしながら、そう言った蛍は笑っているのに寂し気で…。
違う!蛍は勘違いしてる!
私…他の男の人なんて…影山くんとだって、何も…。
弁解しようにも、口には咥えきれないサイズになった蛍のものが押し込まれ、後頭部を押さえ込まれている。