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【ハイキュー!!】君を騙す方法 R18

第11章 自分に素直になる方法


何を考えて、黒尾先輩を部屋に招き入れたのか…正直自分でもわからない。

これから出さないといけない結論があるなら、
その選択肢に黒尾先輩は含まれていないのなら、
最後にもう一度だけ黒尾先輩の温もりに包まれたい。

そんな…やましい気持ちからだったかもしれない。

「少し落ち着いたか?」

そんな私の様子なんて、全く気付いていないんだろう。
そのまま…気付かないで。

黒尾先輩の鈍感さは、今の私にとっては優しさだ。

「すいません。いきなり泣いて…。黒尾先輩は…?」

わざわざ最後まで聞かなくてもわかるのだろう。
黒尾先輩が落ち着いた口調で答える。

「俺は…昨日の事謝りに来たんだよ。」

「謝らないで…下さい。」

謝らないで下さい。
私との事を後悔しないで下さい。
祈るような気持ちになる。

「は?」

黒尾先輩は何言ってるんだ?と言った顔でこちらを見返している。

黒尾先輩に嫌われたくない。
そして、私は黒尾先輩に嫌われない方法を私は知っている。

「やっぱり、私…黒尾先輩とは相性いいんだなぁって思いました。」

演じればいい。
黒尾先輩に嫌われない自分を。

ベッドに並んで座る黒尾先輩にぐっと身を寄せて、唇を添わせる。
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