第4章 演練 一人目。
こんのすけ「待ってください〜!」
『待ちませーん!!待てませーん!!』
私はいま、
こんのすけから逃げている。
こ「主さま〜!
演練してもらわないと困りますよー!」
『あっかんべーだ』
こ「そうですか!
それじゃあ、楓様に報告しますからね!」
『すればいいじゃん〜!』
こ「主さま〜
本丸の財政状況はピンチなんですよ!
演練をして、
少しでも財政を立て直さないと!」
『うっ…』
財政状況がピンチという言葉に、
走っていた足が止まる。
『やっぱり、ちょっとまずい?』
こ「はい…少しばかり…」
『あはは…だよね…
なんとなく気づいてた…
演練、しようかな…』
こ「それは、よかったです!
それではさっそくご準備を!」
………