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*トライアングル*【R18】

第20章 ワンコの憂鬱





*side 桜子*


「桜子さん…キスしてもいいですか…?」

さっきの事があってか、遠慮がちにそう聞いてくる皐月くん。
そんな彼にクスリと笑って小さく頷いた。


「ん…」

優しく唇を合わせるだけのキス。
まるで壊れ物を扱うかのように彼が私の頬に手を触れてくる。
その手に自分の手を添え、短いキスを繰り返した。


「体…痛い所無いですか?」

「…え……?」

「さっき…乱暴にしちゃったから……」

「……、」

そう言う彼はまだしゅんとしている。
確かにさっきは恐い思いをしたけれどもう平気だ。
安心させるよう彼にそう告げようとしたが、それより早く私の体が宙を浮いた。


「さ、皐月くん…?」

私を軽々抱き上げた彼は無言でソファーの方へ移動する。
そしてゆっくりとその上へ私を下ろした。


「ココ…見せて下さい」

「…え……?きゃあ…っ…!」

自分は床に座ったまま、私の両脚を大きく開かせる皐月くん。
下着を穿いているとはいえ、当然私の秘部は彼の目の前に晒されて…


「これ…脱がせちゃいますね」

「ちょ、ちょっと待って…!何を…っ…」

「傷付いてないか心配なので…」

「っ…、大丈夫だから!」

「でも俺…濡れてもないのに無理矢理……」

「ホ、ホントに平気!」

それよりも、こんな風に確認される事の方が余程恥ずかしい。
皐月くんはこういうところが天然だと思う。
本人に悪気が無いのは勿論解っているけれど…


「じゃあお詫びに…桜子さんに気持ち良くなってほしいです」

「……え?」

「俺…何時間でも舐められる自信ありますから」

「………」

一体何を言っているんだろう、この子は…
今だ状況が掴めていない私を気にする事なく、彼は太腿の裏にチュッとキスをしてきた。
何度も短いキスをし、時折つぅっと舌を這わせてくる。
その感触にぴくりと反応すれば、彼はクスリと笑ってこちらを見上げてきた。


「桜子さん、可愛い…」

「っ…」

「ココも舐めさせて下さい」

「ぁっ…!」

いよいよ下着の上から秘部に触れてくる彼。
ソコが微かに濡れ始めているのが自分でも分かる。


「やっぱりダメ…、皐月くん…」

「…どうして?」

「だって…シャワーも浴びてないし……汚いから…」

「そんな訳ないでしょう?」



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